戸塚区在宅医療連携拠点が5月初旬、開設。拠点は、4月に戸塚消防署そばに移転した(一社)戸塚区医師会館内に設置された。
全区設置、達成
戸塚区に設置されたことで、横浜市が医師会と協働してすすめてきた拠点の全区整備が完了。1カ所目を西区に置き、2013年から進めてきたが、当初予定より約2年前倒しとなった。
横浜市からの委託を受け、戸塚区医師会が運営する同取組みは、これからの深刻な高齢社会に向け、在宅医療体制を強化すると同時に、介護と医療が結びつきにくい現状への対策とするもの。市内の在宅医療連携拠点同士も年に4回会議を行い、情報の共有を行っている。
また、5月中旬からは、医療と介護に関連する事業所のデータベース「事業所検索システム」の運用を開始。区内の医療局、病院、診療所、介護施設、訪問介護ステーションなどに声掛けし、登録事業所数の増加を図っており、区外であっても希望する事業所の登録は受け付けている。
相談室が開所
拠点には戸塚区在宅医療相談室も設置され、システムを活用しながら、医療・介護の包括的な相談を受け付け、支援を行っている。受付時間内には、ケアマネージャー資格を有する看護師が1人以上常駐し、電話もしくはファクスで対応。相談の内容に合わせて、事業所への依頼や紹介をする。運用が開始され、1か月以上が経つ今、5月の相談件数は12件。同所は地域でさらに浸透していくよう努めていく方針だ。
「専門職(歯科医・薬剤師等)の助言が欲しい」「訪問看護や訪問リハビリの空き状況が知りたい」など医療・介護に関することであれば何でも受け付ける。「誰に相談したらいいのか困っている人たちに利用してほしい」と戸塚区医師会在宅医療事業部運営委員会の大久保辰雄委員長は話す。
これまでケアマネージャー個々が得た情報に頼っていた部分も大きかったという。「新たなネットワークができたことで医療・介護の資源を最大限活用できれば」と大久保委員長。相談は月〜金(祝日除く)の午前9時から午後5時まで対応する。問い合わせは【電話】045・861・8680へ。
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