平戸町在住の小林正人さん(66)=今号人物風土記で紹介=が6月6日、日本武道館で行われた「第38回全日本高齢者武道大会」の剣道個人戦に出場し、B組(65〜69歳の部)で優勝した。予選・決勝の7試合で一本も取らせない「集中力」で掴んだ頂点だった。
同大会は全国老人福祉助成会の主催。剣道と銃剣道の各種目で、個人戦と団体戦が行われる。
小林さんが出場した剣道の部B組(65〜69歳の部)には、全国から144人が参加した。自由参加だが、出場者は6段から8段をもつ指導者が多いという。
「『一試合に一本とれば良い』と心に決めていた」と振り返る。3分間の試合中は決して後ろに下がることなく、相手の隙を狙い続けた。「体が下がれば気持ちも負けてしまう。ひたすら一本に集中した」という。
その言葉通り、予選リーグ、決勝トーナメントの6試合を通じ、ほとんどが面での「一本勝ち」。相手にも一本も取らせることなく決勝戦にコマを進めた。
決勝は延長戦にもつれ込む接戦だったが、ここでも一瞬の隙を逃さず、面を打ち込んだ。「すぐには実感が沸かなかった。優勝カップを貰ったときに、初めて『優勝したんだな』と思った」と話す。
「身体はあまり疲れなかったけれど、神経が高まってその夜は眠れなかった」と笑う。それほど集中できたのは初めてだった。「優勝できたのは指導していただいた先生方や剣友のおかげ。今後も稽古を重ねたい」
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