神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
戸塚区版 公開:2016年6月30日 エリアトップへ

児童虐待 区役所での対応 1.5倍に チーム設置で効果か

社会

公開:2016年6月30日

  • LINE
  • hatena

 横浜市はこのほど、2015年度の児童虐待にかかわる対応件数を発表した。総数は5470件で、その内、区役所によるものは前年度に比べ1・5倍を超えた。市は、14年度に全区に設置した「虐待対応調整チーム」の働きが大きいと分析している。

総数は最多更新

 今回、市が発表した件数は、児童虐待にかかわる通告・相談に対して、全18区役所および市内4つの児童相談所が調査などを行った総件数。毎年度増加しており、15年度も過去最多を更新した。区別件数について市は、誤解を招く恐れがあるとして公表していない。

 対応機関別にみると、児童相談所の件数が前年度比275件増の3892件で8%程度の伸びに対し、区役所のそれは、562件増の1578件で、50%超の伸びとなっている。

 児童相談所の場合、虐待の相談や通告を受けてから対応するケースが多く、予防策まで手が回らないのが実態。一方、区役所は、母子手帳交付や乳幼児健診、児童手当の手続きなど、職員と親が接する機会が多く虐待の早期発見による未然予防が期待されてきた。

 そこで、区役所の対応力向上のために市は、14年度に全区のこども家庭支援課に「虐待対応調整チーム」を設置。同チームは、専任の保健師1人を含む社会福祉職の職員らを中心に組織される。

 「手を出しそうだ」「泣き声がひどい」など、区役所に寄せられる親や近隣住民からの相談に専任の保健師が対応。また、窓口を訪れた親から、子どもが言うことを聞かないなどの不安を確認した場合にはチームで情報共有するとともに、一人で抱え込まないよう赤ちゃん学級や親と子のつどいの広場を紹介するなど、重大化の対策として効果が出ているという。

心理的虐待が4割

 発表された5470件の内容をみると、DV(家庭内暴力)などによる心理的虐待(2241件)と身体的虐待(1594件)が7割。区役所の1578件では、就学前の子どもにかかわる業務経由が多いことから、実母などによるネグレクト(育児放棄)が720件(45・6%)で最も多い。児童相談所の3892件では、警察経由が約4割となっており、心理的虐待が1825件(46・9%)と約半数を占めた。

 主任児童委員の市連絡会代表を務める梁田理惠子さん=中区=は、児童虐待の対策として「大小様々なサロンを開くなど、地域を通じて子どもたちを見守ることが大切」と話している。

戸塚区・泉区版のトップニュース最新6

新区長に近藤氏

戸塚区

新区長に近藤氏

本紙に区政の展望語る

4月18日

新町名「ゆめが丘」誕生

泉区

新町名「ゆめが丘」誕生

大規模再開発が契機

4月18日

母校・明学の応援歌制作

スカパラ・茂木欣一さん

母校・明学の応援歌制作

戸塚で学生とお披露目

4月11日

開校式で新たな一歩

いずみ野小学校

開校式で新たな一歩

「学校の良さ2倍に」

4月11日

開通に喜びの声

不動坂交差点歩道橋

開通に喜びの声

関係者が「渡り初め」

4月4日

精神障害サッカーで全国へ

飛田秀樹さん(泉区岡津町)

精神障害サッカーで全国へ

「喜び分かち合いたい」

4月4日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月4日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

  • 2月8日0:00更新

戸塚区・泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

戸塚区・泉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook