横浜市立倉田小学校児童と横浜市立豊田中学校生徒が協力し、それぞれの校内で熊本地震の被災者支援のための募金活動を行った。7月20日には戸塚区役所を訪れ、田雑由紀乃戸塚区長に集めた義援金を託した。
募金活動を行ったのは、倉田小学校の倉田っ子委員会の13人と、豊田中学校生徒会本部の9人。倉田っ子委員会での話し合いで児童が「熊本地震の被災地の役に立ちたい」と募金活動を発案し、同小学校の山田昭校長に相談した。
活動の実施が決まると、豊田中学校にも協力を呼びかけた。同中学校では毎年、募金活動を行っていたことから、小学校からの打診に快諾。同じ目的に向けた両校の取組みが始まった。
「人の役に」実感
倉田小学校の募金活動は5月の2日間で実施した。登校時、昇降口でポスターと募金箱を手に、在校児童に呼びかけた。前日までに募金の実施を知らせていたこともあり、開始早々から順調に人が集まったという。
「みんな最初からたくさん入れてくれた」「人の役に立てることを知った」と充実した表情の委員たち。「『さっきは忘れていてごめんね』と戻ってきた人もいた」と嬉しそうに話した。
「協力する心が大切」
豊田中学校の募金活動は6月の4日間。事前にポスター等で募金を呼びかけるなど工夫し、当日は朝の会で全クラスを回った。
テレビや新聞の報道で被害状況を知り、「少しでも支援できれば」という主旨の活動は在校生の共感を呼び、生徒会本部のメンバーは「協力者も多く、やりがいを感じた。大事なことは皆で協力して活動ができたこと。そのことを朝会で伝えたい」と心境を語った。
募金総額は10万円超。日本赤十字社神奈川県支部横浜市地区本部戸塚区地区委員会の委員長でもある田雑由紀乃区長は「『人の役に立てて嬉しい』と感じてくれたことが嬉しい。その心があれば、きっと素敵な社会になるはず」と児童・生徒の善意を受け止めた。
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