東汲沢小学校コミュニティハウスの館長として自主事業を行う 黒田 茂淳さん 汲沢在勤 62歳
子どもの健康育む場を
○…子どもたちの基礎体力の向上を目指す、東汲沢小学校コミュニティハウスの自主事業「かぜに負けない体をつくろう」。朝7時半のひんやりとした校庭で、ボールを使ったウォーミングアップののち、持久走。シンプルなメニューには「自分の好きなスポーツに応用できる練習を」という思いがある。一昨年から始めた「走り方教室」が好評だったこともあり、昨年11月から開講した。
○…60歳で教師を引退し、東汲沢小学校コミュニティハウスの館長に。生涯学習や地域活動の場としてのコミハで「もっと子どもたちが来てくれるようなしかけづくりをしたい」と考えるように。教師時代、毎日7時から欠かさず19年間続けた朝練の経験を生かせないかと、子どもに走ることを楽しんでもらう自主事業を起こした。
○…教師として働いてきた35年間、特に思い出深いのは、インドの日本人学校での2年間だ。それまでなかった課外授業を行おうと、反対する校長らを説得し、映画を見に行く授業を企画。子どもたちのはしゃぐ様子が印象的だったという。「『できない』と決めつけず、まずやってみることの大切さを学んだ」。横浜市の学校をいくつか異動し、最も長く勤めたのが戸塚区。「小雀小、矢部小、秋葉中とどこでも子どもたちが素直でいきいきしていたのが印象的。東汲沢小で引き続き戸塚の子と関われてうれしい」とほほ笑む。
○…趣味は定年の年に始めたマラソン。始めてすぐに参加した日光ハイウェイマラソンで無事完走。「夢に向かって努力することの大切さを、自分自身で証明して、教師を辞める最後の卒業式で話したかった」と成功の理由を話す。昨年は、前年達成できなかったホノルルマラソンを完走、リベンジを果たす。今年は海外経験を生かして、英語教室も開講したいのだとか。「将来のある子どもたちを地域で育てる仕組みづくりの一歩になれば」と志を話した。
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4月18日