横浜市民から身近なまちの整備に関する提案を募集し、コンテストを通過した応募内容を地域住民らの手で実現していく「ヨコハマ市民まち普請事業」。最終選考が1月29日に行われ、戸塚区内では谷矢部池公園愛護会が2017年度整備助成対象に選ばれた。
「ヨコハマ市民まち普請事業」の対象となるのはハード面の整備。また、助成金は最大500万円までに設定されており、整備費用とそれにかかる労力の負担やその後の維持管理に関しては、応募した団体が主体的に行っていくことが定められている。選考は2回のコンテストでの発表が評価され、1次を通過すると、2次コンテストに向けてコーディネーターの意見を聞く、街に協力を呼びかけるなどの活動のための助成金も別途支給される。
今年は14件の応募うち「谷矢部池公園愛護会」と「めぐみてらす会」の2件が区内の活動だった。両者とも1次コンテストは通過したものの、2次コンテストを通過し、2017年度の整備助成の対象となったのは谷戸矢部池公園愛護会と他地区の2件となった。
谷矢部池公園愛護会は、周辺の5町内会と公園に隣接する市立矢部小学校からの会員が参加している。同愛護会の提案は、谷矢部公園内のグラウンド脇に新しい建物「ぷらっと谷矢部」を造るというもの。地域の人たちが憩い、学び、交流できる拠点としたい考えだ。建物内には【1】イベントの受付を行う事務スペース【2】地域の歴史・四季の写真や資料、書物を展示するギャラリー【3】地域住民の交流スペース【4】公園運営全体に関わる用具の収納スペース【5】竹・落ち葉など園内廃棄物を再資源化するための作業スペース――を確保する。
これらの案は2次コンテストの準備のための助成金を活用し、地域住民の声を聞いて出されたもの。昨年秋に同公園で行われた「竹灯篭の夕べ」で多世代にアンケートを行ったほか、矢部小学校でワークショップを開催し、同校の3年生113人が「色々なスポーツがしたい」「自然を知りたい」などの意見を出し合った。
審査員が5項目に対し投票を行ったなか、同愛護会は自治会、小学校、グラウンドを利用するスポーツ団体などとの関わりがあり、公共性が高いことが特に評価された。
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