品濃町在住の金子一男さん(88歳)が、戸塚消防団員として長く尽力したことを評価され、高齢者叙勲の瑞宝単光章を受章した。坂本浩戸塚消防署長が3月27日、金子さんの自宅を訪れ、伝達式を行い、勲記と勲章を手渡した。区内での同章受章は、過去10年間、該当者がいないという。
国が、消防団など公共のために貢献した功労者に贈る同章。金子さんは1948年に戸塚消防団に入団、86年の退団まで38年間、地域の消防活動に携わってきたことが評価された。 金子さんは、75年に柏尾町で起きたブリヂストンタイヤ横浜工場の火災や81年に上矢部町で起きた太陽堂製パン横浜工場火災と、区内における2大火災にも団員として消火活動にあたった。また84年から退団するまでの2年間は副分団長を務めた。
伝達式には坂本署長ほか職員4人、金子さんの家族2人も同席。坂本署長は「長きにわたって貢献して頂きありがとうございました。これからも、健康で長生きをして下さい。おめでとうございます」と語りかけると、金子さんは「ありがとうございます。わざわざ申し訳ありませんでした」と言葉を返し、感慨深げに受け取った勲記を眺めていた。
戸塚消防団副団長を務める金子富康さんは「消防操法大会に向けた練習にも夜遅くまで熱心に付き合うなど、常に強い責任感をもって活動に取り組んでいらした大先輩」と尊敬の思いを語った。
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