トリスのウイスキーを炭酸で割ったハイボールを飲ませる「トリスバー」が、サラリーマンや学生の人気を集めた昭和30年代。戸塚区でもいくつかのトリスバーが生まれ、その後高度成長を背景に様々な形式の酒場が誕生していった。
そんな中、区内のバーやスナック、キャバレーなどの飲食店により生まれたのが、戸塚社交飲食業連合会(旧・戸塚バー連合会)だ。
加盟店が半減
同連合会は20年ほど前まで70〜80店舗程度の加盟があったという。しかし現在は38店舗にまで減少。菅野顕治理事長は「外で飲む人が少なくなり、業種も多様化したことが原因だと思う」と分析する。
かつては近隣企業の若いサラリーマンが、職場単位でスナックやバーに訪れていたが、最近は来店者も高年齢化。経営者も跡継ぎがおらず、戸塚駅前が再開発するタイミングでのれんを下した店も多いという。「脱サラして皿洗いから修行をし、自分の店を開くという人も少なくなった」と話す。
菅野理事長の思いは、業界全体が再び活性化すること。そのためには「健全な店づくり」が欠かせないという。現在、組合員に対して、食品衛生の啓発を目的とした年3度の講習会や巡回指導、食中毒予防キャンペーンなどを実施している。「お酒の場はストレスを発散し、翌日に向けた鋭気を得る場所。ぼったくりや客引きなどもなく、安心できる業界づくりを目指していきたい」と前を見据える。
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