神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
戸塚区版 公開:2017年5月11日 エリアトップへ

戸塚区民生委員 担い手不足が課題 高齢化で重要性増す

社会

公開:2017年5月11日

  • LINE
  • hatena
民生委員の魅力を語る大副さん
民生委員の魅力を語る大副さん

 今年は民生委員制度が生まれて100周年を迎える。あす5月12日(金)の「民生委員・児童委員の日」にあわせ、戸塚区民生委員児童委員協議会副会長の大副(おおぞえ)祥一さん(75)に、戸塚区における現状と課題について話を聞いた。

制度誕生100周年

 民生委員は、地域住民が担う非常勤の地方公務員。報酬はないが、横浜市では活動費として年額約6万円が支給される。

 主な活動内容は、高齢者や障害者など、地域に住む様々な人を見守り、「相談相手」となること。相談内容に応じて必要な支援が受けられるよう、行政などの専門機関を紹介する「つなぎ役」でもある。また、児童や妊産婦の生活や状況を把握し、援助や支援をする「児童委員」も兼ねている。

 現在、全国には約23万人の民生委員・児童委員がいる。政令市では「220〜440世帯ごとに1人の民生委員を配置」という基準があり、横浜市では約4500人、戸塚区では310人が活動を行っている。

20人の欠員

 ひとり暮らしや、要介護・要支援の高齢者が増加している現在、民生委員の役割はますます重要となっている。そんな中、全国的に課題となっているのが「担い手不足」だ。

 民生委員の改選は3年に一度。自治会町内会の代表など地域で福祉に携わる人からなる「地区推薦準備会」が、候補者を市に推薦し決定する。しかし近年は住民が地域活動に消極的になっていることから、推薦しにくい状況だという。

 戸塚区も330人の定員に対し、現在310人と20人欠員している(昨年12月末現在)。そこで同協議会は、昨年12月の改選にあわせ、欠員のある地域で、初めて本格的な公募を行った。戸塚区も、協議会の依頼を受け、勧誘のためのチラシづくりや、地域での説明などの協力を行っている。しかしなかなか進展しないのが現状だ。

 大副さんによると、月に1度の会議への出席以外は、基本的には自由に活動することができるという。「定職がある人でも活動は可能であることを知らせていきたい」と訴える。

身近な相談相手に

 大副さんは民生委員になり10年目。担当する東戸塚地区は、28人の民生委員に対し世帯数は約1万2000で、一人当たり400〜500人を管轄しているという。訪問するのはこのうち、主に75歳以上の1人暮らしや高齢者夫婦などの家庭が中心。夏は熱中症や食中毒、冬はインフルエンザへの注意を呼び掛けつつ、健康状態などの様子を見る。「高齢者が増え、負担も大きくなったように感じる」と語るが、一方でやりがいも大きいという。「街を歩き、人と接するのは良い認知症予防。役に立って喜ばれることは魅力」と話す。

 民生委員の募集は、随時行っている。問い合わせは戸塚区福祉保健課【電話】045・866・8418へ。

㈱横浜建材工業

屋根と外壁のプロ 屋根の無料点検実施中。瓦一枚からでも!

https://yokoken.com/

<PR>

戸塚区・泉区版のトップニュース最新6

硬式野球全国大会で金

戸塚中・河内さん

硬式野球全国大会で金

中本牧リトルシニア所属

4月25日

地球温暖化「考えて」

地球温暖化「考えて」

泉区が冊子を作成

4月25日

新区長に近藤氏

戸塚区

新区長に近藤氏

本紙に区政の展望語る

4月18日

新町名「ゆめが丘」誕生

泉区

新町名「ゆめが丘」誕生

大規模再開発が契機

4月18日

母校・明学の応援歌制作

スカパラ・茂木欣一さん

母校・明学の応援歌制作

戸塚で学生とお披露目

4月11日

開校式で新たな一歩

いずみ野小学校

開校式で新たな一歩

「学校の良さ2倍に」

4月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月25日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

戸塚区・泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

戸塚区・泉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook