戸塚区は、2017年度の区運営方針を発表した。本紙では施策の実現に向け、区がどのように取り組みを進めていくのか、田雑(たぞう)由紀乃区長に話を聞いた。(聞き手/本紙・添田守男)。
――新運営方針の基本目標は。
「こころ豊かに つながる笑顔 元気なとつか」を掲げています。区民の方はもちろん、区内で働く方、学ぶ方など、戸塚に関わるすべての方に向けてお約束をしているものです。時代の移り変わりにより、希薄になりがちな人と人の絆づくりが進むようにすること、街の魅力をより発信できるような事業を行うこと、それに加え、住民の方々の魅力的な活動を区も応援させていただき、一層元気な戸塚を目指すこと。そして基本となる安全・安心を感じてもらえる施策をしっかり取っていくことを目標としています。
5項目を掲げる
――その実現に向け、「地域の絆づくり」、「安全を実感できるまちづくり」、「誰もが安心して暮らせるまちづくり」、「活気に満ちた魅力あふれるまちづくり」、「きめ細やかなサービスによる親しまれる区役所づくり」をあげています。各項目から特に重要と位置付ける事業、新事業を教えてください。
どれも重要ですが、「地域の絆づくり」では、新規事業をご紹介すると「とつかこども起業塾」があります。小学校高学年から中学生の皆さんを対象に、商品の企画から販売などを通じて店舗経営の楽しさと難しさを区内の商店街のお力をお借りしながら実施します。「安全を実感できるまちづくり」は、災害に向けた防災・減災に取り組みます。啓発イベントなどを通じて災害に強い戸塚を目指し、きめ細かな対応をしていきます。「誰もが安心して暮らせるまちづくり」の新規事業として紹介したいのが「大学と連携した子ども健康づくり事業」です。区内にある医療系大学のお力をお借りして、小学生や中学生の皆さんに、医療体験や喫煙の害などを知ってもらうためのイベントを行います。もう一つの新規が「とつかウォーキング推進事業」。名所旧跡を記載したウォーキングマップを作成し、楽しみながらウォーキングができるモデルコースや消費カロリー相当の地産地消レシピを紹介する内容です。トイレができる場所も盛り込みたいと考えています。そして、地域福祉保健計画「とつかハートプラン」はとても大切です。これの浸透、広がり、周知を図っていきます。「活気に満ちた魅力あふれるまちづくり」は、3年に1度横浜で開催される現代アートの国際展「ヨコハマトリエンナーレ2017」にあわせ、応援事業として現代アートのワークショップをしながらイベントの関心を高めていきます。それと「区内女子スポーツ普及・応援事業」にも力を入れます。女子スポーツ団体を応援すると同時に、選手による体験教室なども企画します。また、ストリートミュージシャンの支援を通じて、地域の魅力アップを図る「とつか音楽の街づくり事業」も継続します。
声を聞き、生かす
「親しまれる区役所づくり」は、運営方針を支える土台となります。区役所の広報がしっかり届いているのか、行政マンとして皆様の声をしっかりと聴けているのか、それを次の施策に生かしていき、一層親しまれる区役所になるよう努めていきます。区民意識調査も行い、どのようなご要望があるのか知りたいと思います。
――最後に区民にメッセージを。
皆様の声をお聴きして、それを区運営に反映させていきたい。お力をお借りしながら、それぞれの特色や強みを生かし、ご一緒により良い区にしていければと思います。
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