コミュニティカフェ「夢みん」で映画の談話会を企画する 山口 秩男(つねお)さん 俣野町在住 78歳
元気の秘訣は「名作懐古」
○…俣野町にあるコミュニティカフェ「夢(むー)みん」で7月8日(土)、「想い出の青春時代の洋画」と題した談話会を企画。当日は、1950から60年代のミュージカル映画を中心に、映画雑誌を手に取りながら懐かしの作品を回想する。「魅力いっぱいの古い映画は私たちを元気づけてくれる。そんな作品について語り合えれば」と頬を緩める。
〇…映画との出会いは10歳の頃。両親と見た西洋の映画作品がきっかけだった。映像の繊細さはもちろん、「白雪姫みたいな女性が出てきてびっくりした」と主演女優の美しさにも心を奪われた。以降、映画のとりこに。戦後の貧困により、モノがなかった幼少期は「映画が何よりの楽しみだった。特にアメリカ映画に出てくる立派な家や洋服には憧れた」という。学生時代はアルバイト代の大半を映画へつぎ込んだ。東劇や松竹など数多くの映画館に足を運んでは、3本立てのロードショーに熱中。「いい作品を見た後は気分爽快だった」と笑みを浮かべる。
〇…26歳で職場結婚。「妻も洋画好きで、よく2人で伊勢佐木町へ映画を見に行った。恋愛ものがメインだったけど」と照れ笑い。だが、そんな映画好きの妻が46歳でこの世を去った。「映画のパンフレットを見ると2人で過ごした青春時代が蘇ってきそうで」と寂しげな表情を見せる。以来、娘2人を男手一つで育てるという苦境に直面したものの、「世の中にはもっとつらい思いをしている人がいるから、自分だけでも気丈でいなければ」と常に前向きな姿勢を貫いてきた。
〇…持ち前の美声で「ホワイト・クリスマス」の主題歌を口ずさみ「今まで見た洋画のテーマソングは全部歌える」と誇らしげだ。また、アパレル業界に勤めていたからか、服装にも凝っている。180センチの長身を生かしたデニムの着こなしを披露し、「ジェームズ・ディーンのようにオシャレでいないとね」と茶目っ気を見せた。
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4月18日