横浜市は6月29日、土砂災害警戒情報発表とともに、避難勧告を一斉に発令する戸塚区の「即時勧告対象区域」を区内に280カ所ある土砂災害警戒区域の中から、これまでの4カ所に加え、新たに8カ所を指定した。
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今回指定されたのは、平戸3丁目の一部、上柏尾町の一部、柏尾町の一部、舞岡町の一部が2カ所、上矢部町の一部、上倉田町の一部、下倉田町の一部。
地質専門家が行った崖の高さ、勾配、表面の変化、亀裂、建物の有無などの現地調査の結果をもとに、崖崩れが発生した場合に人家に著しい被害を起こす恐れがある崖地を抽出し、その周辺を選定している。
60世帯が対象
戸塚区によると、この8カ所には、60世帯が居住している。区は6月下旬に、この世帯に対し、即時勧告対象地域に指定されたことや、大雨時の防災情報の集め方、避難方法、豊田中学校、小雀小学校、東戸塚地区センター、舞岡地区センターが避難場所となることなどを記したチラシをポスティングしたほか、対象となる6つの連合町内会へ説明を行っている。住民からは「非常時にはすぐに対応を取っていきたい」といった声があがっているという。
区では対策強化に努めており、土砂災害警戒情報発表と同時に避難場所を開設するほか、大雨時には現地での広報活動を迅速に行う方針だ。また、テレビやラジオのニュース、市危機管理室のホームページ、ツイッターなど、あらゆる手段での情報収集を呼びかけている。戸塚区危機管理担当者は「九州北部では、記録的な豪雨による甚大な被害が発生しており、これまでの常識を超える事態も予想されます。戸塚は崖地が多くある地勢。危険を感じたらすぐに避難行動を」としている。
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