戸塚区版 掲載号:2017年8月10日号

戸塚の「ものづくり」を見学 社会

地域と工場の想いつなぐ

段ボールが加工される様子を見学する参加者
段ボールが加工される様子を見学する参加者
 戸塚工業団地(上矢部町)で8月3日、中小製造業の工場見学を行う「とつか工場さんぽ」が開催された。区内の「ものづくり企業」を身近に感じてもらおうと戸塚工業団地協同組合、上矢部地区センター、戸塚区役所が主催。小学生と保護者約60人が参加した。

 今回のイベントで主な見学の舞台となったのは、段ボール製作などを行う(株)アルプスカートンと、自動車の整備・点検・修理を行っているトヨタウエインズグループサービス(株)。

 アルプスカートンでは、古紙をリサイクルし、様々な形の段ボールに加工されていく過程が説明された。工場では実際に加工される様子を真剣に覗き込む子どもらの姿が見られた。

 またトヨタウエインズグループサービスでは、修理のためにバンパーを取り外す様子や、持ち上げた車の底面の見学などがあり、参加した守屋泰智(たいち)君(小学3年)は「車が好きで見に来た。エンジンの点検や色塗りの様子が見られて、もっと車が好きになった」と嬉しそうに話した。

雇用改善につなげる

 区内には戸塚工業団地を中心として160の製造業事業所がある。戸塚区では、これらの製造業が課題とする雇用確保や経済活性化を狙い、2012年度から「とつかものづくり支援事業」を推進している。

 特に雇用に関し、戸塚工業団地協同組合の足立利男理事長は「工場には3K(きつい・汚い・危険)のイメージが今でもあるが、各企業は知恵を使って工夫し、改善している。今回のイベントは小学生対象なので、すぐ雇用につながらないかもしれないが、まず見てもらうことが必要」と話す。

 上矢部地区センターでは5年前から、団地内の工場を小学生に見学してもらう「上矢部探検隊」というイベントを開催しており、今回から区が関わることで規模を拡大した。同センターの担当者は「以前は主に近隣に住む方が対象で、募集人数も限られていた。(規模拡大により)広く上矢部地区を知ってもらう良いきっかけになる」と話す。

 また今回のイベントにより、工業団地と地域の交流も期待される。足立理事長は「戸塚工業団地は住宅地の中にあり、災害があった時などに協力は不可欠。接点を持つ意味でも続けていきたい」と語った。

 同イベントは今後も年1〜2回開催していくという。

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