全日本アマチュア・スケートボード選手権で3位に入賞し、プロ資格を取得した 山岸倫生(りき)さん 平戸中学校 2年
プロの世界へ滑り出す
○…10月末に行われた全日本アマチュア・スケートボード選手権に出場。昨年はプレッシャーのせいか9位に終わり、悔し涙を流したが、今年はそれを大きく上回る3位に入賞。8位以内の選手に与えられる日本スケートボード協会(AJSA)公認プロ資格も獲得した。「結果は悪くはなかったけど、決め技が決まらなくて。それが一番悔しかった」と浮かれることなく、冷静に語る。
○…5歳のころ、3つ上の兄に倣ってスケートボードで遊ぶように。その後、専用施設でスケートボードの魅力に引き込まれ、どんどんはまっていった。本人は覚えていないそうだが、幼稚園の卒園式で「プロのスケートボーダーになる」と宣言。当初は「よくある子どもの夢」だと思っていたと母は振り返る。しかし、小学4年のころに大会に負けた後に言った「自分一人で行くから練習に行かせて」という言葉で、本気なのだと気付かされたという。
○…普段からスケボーのことで頭はいっぱい。練習のために都内にも足を運び、家でテレビを見るときもバランスボールなどで体幹を鍛え、足腰強化のために階段を使うように心掛けている。学校の理解と協力もあり、大きな大会に出場する際には公休を取らせてくれるという。コンサートやミュージカルのバックでスケートボードのジャンプを披露するなど、大会とは違った大舞台の経験も。しかし、5万人の前では大丈夫なのに、大会ではつい緊張してしまうのだとか。
○…アマチュアで上位でも、プロに入れば「相当低い方」。「まずは決勝進出できるように。何年かしたら賞金がゲットできるような滑りができたら」と爽やかな笑顔を見せる。新たな技は、先輩の技を見て盗み、少しずつ自分のものにしていく。滑りのスタイルで個性を出すことも評価の一つ。年齢の割に落ち着いた、自分らしいスマートなスタイルで、憧れのプロの世界へ滑り出す。
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4月18日