高齢者のためのボランティア活動を続け、約3万人の健康づくりを応援してきた 津金澤 武さん 鳥が丘在住 77歳
笑顔と元気を明日へ
○…9年間、高齢者の認知症予防のために独自に工夫を加えた体操を講じるボランティアに取り組み、約3万人の健康づくりを応援してきた。「相手の事、それぞれの状況を考えたら独自のスタイルになった」と力強く語る。体操と一言で言っても指先でリズムをとったり、歌を歌ったりするものから、腹話術を交ぜ、楽しく体操を体験してもらうようなものまで、至るところに工夫を凝らしている。試行錯誤した結果、今の形になったという。
○…国家公務員として長年勤め、「国民の事を考えて、いかに、皆さんの豊かな生活づくりに貢献できるか」を大事にして日々を送った。その責任感と努力、そして重要な職務を果たしたと認められた事が、昨年、春の叙勲での瑞宝小綬章の受章となった。「なんか自分の事なので自慢のようで」と大きい身体を小さくして恥ずかしそうに話す。その後民間会社に5年ほど勤め、今のボランティア活動を始めた。
○…趣味は仲間と一緒にテニスにバドミントン、読書をする事や歌を歌ったりする事。昔はスキーとゴルフにも熱中していた。現在は奥さんと二人暮らし。大学生と高校生の孫がいるが「成長してくれて嬉しい」と喜ぶ反面、「手の届かない世界に行ってしまったようで、それだけ自分も年をとったという事」とどこか寂しそう。
○…スケジュール帳を見るとびっしり。月に20もの施設を訪れるボランティア漬けの日々でも「健康を教えるにはまず自分が健康でいなくては」と日々の体のメンテナンスは欠かさない。毎日、朝晩のストレッチは20年以上続け、1時間かける有酸素運動のウォーキングも行う。それも戸塚区民に「今日の笑顔と元気を明日につなげ、健康な体作りを自分の問題として捉え長生きしてもらいたい」という願いがあるから。「この活動が私のエイジレスライフ」。これからもできる限り続けるつもりだ。
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