6月13日(土)に戸塚区民文化センター(さくらプラザ)ホールでソプラノ・リサイタルを開催する 市原 愛さん 川崎市在住 34歳
練習が本番の自分を作る
○…中学3年生の時の文化祭でオペレッタを上演する際、部長を任された事もあり主役を務めた。そこで、当時の音楽家の師から熱烈に声楽を勧められたことから、この道を歩んできた。在籍した東京藝術大学やドイツ留学中には周りが年上だったことや環境の違いで「知識、言葉、声の質で苦労した事もあった」と胸の内を明かす。歌を歌うことで喜びを感じた瞬間の一つは、妊娠した時にステージに立てた事だ。「お腹が出てくると、歌う時に重要な体の重心がいつもと変わり、声を出す事が大変だったけど、出産の1か月前まで、歌った」と嬉しそう。
○…北鎌倉女子学園高等学校音楽科を経て、東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。ミュンヘン国立音楽大学大学院を修了。2008年には、アウグスブルク歌劇場の専属ソロ歌手として契約。2013年12月のトリノ王立歌劇場日本公演ではヴェルディ「仮面舞踏会」でオスカル役に起用され、その歌唱力と演技で聴衆を魅了した。
○…最近の休日の過ごし方は、2歳になった娘を遊びに連れて行くこと。自転車で川沿いをサイクリングする事もあるそう。幼い頃はピアノと真剣に向き合いつつ、運動をする活発な女の子だった。今も昔も「1人」が苦手で、現在も1人で喫茶店に入るのも憚られる意外な一面も。好きな言葉は「練習こそがマイスターを作る」と流暢なドイツ語でさらり。「何歳になっても練習が本番を作る事は変わらない」と力強い。
○…「普段口に出せない事、思いを歌に乗せ、メロディーを加える事でより世界感が深まり、非日常を伝える事ができる」と歌の魅力を瞳を輝かせて話す。さくらプラザでのリサイタルを「地元、戸塚に本格的なホールができ、そこで歌える事がとても嬉しく、是非いろいろな人に聴きに来て欲しい。これからはドイツなどで経験した事を伝えていけるような歌手になりたい」と思いの丈を吐露した。
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