第35回全国中学生人権作文コンテスト横浜市大会で最優秀賞横浜FC賞を受賞した 桃井 怜菜さん 戸塚町在住 15歳
「受け入れ理解する心」伝えたい
○…「賞を受賞したときクラスみんなの前で告げられたのでまわりから『すごいじゃん』と言われ、先生からも『おめでとう』と声をかけてもらえたのが嬉しかった」と、屈託のない表情。全国中学生人権作文コンテストの開催主旨は、人権問題についての作文づくりを通して人権尊重の重要性について理解を深めること。横浜市大会には6万を超える作文の応募があった。テーマは「共に生きる」。1年前に祖父が認知症になり、家族の接し方が変わった。そんな移り変わる心情などを、現代の日本が抱える現状と照らし合わせながら文章にし、思いを表現した。「賞をもらえてびっくり。この気持ちを祖父にしっかり伝えたい」とまっすぐな眼差し。
○…母が習っていたこともあり学校では茶道部に所属。習い事のバレエは3歳のころに始めた。「歌うのも踊るのも好き。発表会の衣装を着るのも好きで、練習し、上達していくのが楽しい」と目を輝かせる。「今は(受験に向け)勉強しなくちゃ。早く踊りたいけど」とぽつり。また、生徒会本部役員会計監査を担うなど多忙な日々を送る。
○…作文の冒頭部には、祖父と母の会話を記した。祖父は「どちら様ですか」。「えっ、私だよ」と母。そのようなやりとりがあったことを母から聞いた時は衝撃的だった。「結果的に会話を初めに置くことで読んだ人がより引き込まれたのかな」と胸の内を明かす。文章を書くのは好きな方。「自然とすらすら書くのではなく、鍵となる部分を書き出し組み立てていく」と言葉を選びながら話をした。映画鑑賞が趣味で、「学校ではクラスの友だちと最近流行のバンドの曲を歌う」と満面の笑み。
○…作文で伝えたかったことを「家族や地域の人が(認知症の人を)受け入れ理解する心を持つこと」と話す。今後について「当面は勉強。その後は勉強とバレエを両立させていきたい」と展望を話した。
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