栄区民意識調査 「住み続けたい」80・3% 生活実態浮き彫りに
区民の生活実態やまちづくりの課題などを把握し、今後の区政運営に生かそうと栄区が行った区民意識調査の結果がこのほど発表された。「自然環境」への満足度が高く、8割以上が定住意向を示している一方で、「道路・交通環境」に不満を抱いている人が多い。「病院や医療対策」「高齢者への福祉」などに関心の高い人も多く、高齢化が進む栄区ならではの課題も浮き彫りになった。
調査は昨年7月から8月にかけて、住民基本台帳と外国人登録原票から無作為抽出された栄区在住の20歳以上の男女3000人(外国人含む)を対象に、郵送回収によるアンケート方式で行った。回収数は1390件で回収率は46・3%。栄区では5年ごとに同調査を実施している。
設問は定住意向や生活意識、ボランティア活動、区役所の窓口サービスなど10分野50項目。
このうち、現在住んでいる地域に住み続けたいかを問う設問では80・3%が「住み続けたい」と答えた。平成17年度に行った前回調査で「住み続けたい」と回答した人は76・7%で、5年前よりも定住意向が高まっていることが分かる。居住期間が20年を超える人が約6割と多く、居住年数が上がるにつれて、「住み続けたい」と考える人の割合が高まる傾向にある。
一方、「住み続けたくない」とした人が今後も住み続けるための条件としては、「交通の便の改善」や「スーパーや商店が増え、買い物が便利になる」が半数以上を占めた。
医療関係への関心高まる
現在の生活環境にどの程度満足しているかを問う設問では、「緑地と水辺環境」が72・5%、「公園」が68・7%と高く、自然環境への満足度が高いことが分かった。一方、不満は「バスの利便性」37・7%、「幹線道路の整備」37・3%で道路・交通環境が他項目よりも高かった。
地域にとって特に力を入れたほうがいいと思う項目についての設問では「病院や救急医療対策、地域の保健・病気予防対策」が48%でトップ。「高齢者への福祉」が44%、「防犯対策」が39・6%と続いた。前回調査でトップだった「防犯対策」が今回の調査では3番目になり、「病院や救急医療対策、地域の保健・病気予防対策」「高齢者への福祉」に関心を寄せる人が増えたことが分かる。
同調査のポイントをまとめ、前回・前々回調査と比較した詳細な結果は、2月から栄区ホームページで公表するほか、栄区役所区政推進課窓口でも閲覧できる。
|
|
|
|
|
|