感染性胃腸炎 流行警報続く 1カ月で3倍の患者数に
全国的に流行している感染性胃腸炎。栄区でも11月19日から25日までの1週間に患者報告数が流行警報レベル(定点あたり20人)に達し、現在も警報が続いている。横浜市全体でも12月6日に警報が発令されており、横浜市衛生研究所では注意を呼び掛けている。
感染性胃腸炎は、ノロウイルスなどへの感染が原因で、下痢や腹痛、吐き気、嘔吐、軽度の発熱が主な症状。通常は症状が1〜2日続いて回復するが、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者は重症化することもあり、特に注意が必要とされる。
栄区内の定点あたりの患者報告数は11月12日から18日の第46週には8人だったが、翌47週には警報レベルとなる22人に増加。48週には18・75人と微減したものの、12月3日から9日までの49週には再び24人と増え、約1カ月で3倍になった。
市衛生研究所によると最も有効な感染予防策は手洗い。ノロウイルスは85℃、1分以上の加熱で感染力が失われるため、食品の十分な加熱も有効としている。
感染して下痢や嘔吐が続く間は水分と栄養を十分に補給し、脱水症状や体力の消耗を防ぐ。症状がひどい時は早めに医療機関を受診することを呼び掛けている。
また、便や吐物を処理する際には、使い捨てマスクと手袋を使用、十分に換気を行い、塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)で消毒を行うことを勧めている。
感染後は回復してからも1週間から1ヵ月程度ウイルスを排出し続けることがあるため、注意が必要だ。
今年はまだ流行の兆しは見られないが、これからはインフルエンザなども流行期に入っていくため、市衛生研究所では「手洗い、うがいなどの基本的なことを日ごろから行い、予防に努めてほしい」としている。
年末年始等の救急医療
■栄区休日急患診療所(公田町635/内科・小児科)12月30日(日)〜1月3日(木)午前10時〜午後4時【電話】045・893・2999
■桜木町夜間急病センター(中区桜木町1の1/内科・小児科・眼科・耳鼻咽喉科)午後8時〜午前0時【電話】045・212・3535
※保険証と現金持参で受診
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