本郷台駅前 おかえり、里帰り桜 植樹式 児童が企画運営
日米桜交流100周年を記念した「里帰り桜」植樹式が3月23日に本郷台駅前広場で盛大に行われた。
来日した米国人紀行作家のエリザ・R・シドモア氏がワシントンのポトマック河畔に桜を植樹する活動を進め、日本から3千本の桜を贈ったことをきっかけに始まった同交流。昨年100周年を迎え、米国から同桜の子孫である苗木144本が日本に里帰りを果たした。今回の植樹式で植えられたのはそのうちの1本。「シドモア桜100周年・里帰りを喜ぶ市民の会」に所属する栄区在住の会員3人が尽力し、栄区への植樹が決定、植樹場所として毎日多くの区民が利用する本郷台駅前が選ばれた。
同駅近くの本郷台小学校4年生が昨年、市民の会から苗木を受け取っており、今回の植樹式も児童が企画運営を担当。合唱クラブが「ふるさとの四季」を歌い、4年生が琴で「さくらさくら」を演奏、尾仲富士夫区長をはじめ、連合町内会長や喜ぶ市民の会の大内えりか会長、米国国務省日本語研修所のジョン・マーハー所長、日本さくらの女王の小林千織さんら多くの来賓を迎えてスタートした。
大内会長はあいさつの中で「日米の架け橋として、横浜の宝の一つとして、多くの人にこの桜のお話をしてください」と呼びかけ、尾仲区長は「今日を栄区の桜の日にしたい」と話した。
その後、桜の苗木の前に設置した樹名板の除幕を行い、お披露目。苗木を囲むように児童が花を植えた。また、これまで児童が学習してきた日米桜交流の経緯を劇として上演。集まった人たちも交え、アラメヤ音頭や栄区音頭も踊った。
同日には、本郷台小学校が同所周辺の美化に取り組む「ハマロードサポーター」に認定されており、今後は栄土木事務所や児童が中心となって里帰りした桜を管理、周辺の美化に取り組んでいく。受け取り後、同日まで苗木を管理していた石井造園(株)によると「海を渡る際に少し根を傷めているため、花を着けるのは再来年以降の見込みだが、運が良ければ来年」という。
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