栄区子ども会議 いじめ根絶へ向け議論 各校代表が課題共有
横浜市は現在、いじめ根絶に向けて子どもたちが議論する「横浜子ども会議」を開催している。3回にわたって行われ、第1回目は各区で実施。栄区では6月12日、本郷台小学校に区内市立小中学校の代表者が集まり、いじめについて思っていることなどを話し合った。
今年度、市が初開催した「横浜子ども会議」。児童・生徒が校内で良好な人間関係を築き、快適に過ごすにはどうすべきかを議論し、そこからいじめ防止を主体的に考えることを目的としている。
栄区では第1回目の会議に19人の児童・生徒が参加。中学校ブロックごとにゲームで緊張をほぐした後、自己紹介や各校での活動、いじめについて思っていること、取り組むテーマを話し合った。
話し合った内容は参加者全員で共有。児童・生徒からは各校で行っているあいさつ運動の紹介や、いじめの防止策について「嫌がることをしない」「クラスの雰囲気を良くして、いじめの環境をなくす」といった意見が出た。最後には「これまでのあいさつ運動を、いじめをなくすという目的を持ってやる」「学校に持ち帰って、各組の代表たちと話し合う」などそれぞれが感想を話した。
次回の会議では、今回ブロックごとに決めた「すべての人が楽しいと心から言える学校をつくるために」「一人ひとりを大切にできる学校にするために」などのテーマに分かれて議論が行われる。
進行役を務めた市教育委員会の鈴木薫さんは「子どもたち一人ひとりが動いて頼もしい。今日のことをそれぞれの学校へ持ち帰って、仲間に広げてほしい」と話した。
「主体的に考えて」
同会議は市立の小中高・特別支援学校全512校が対象。2回目は、市内を4地域に分けて小学生から高校生が一緒にテーマ別に議論する。8月に実施する全体会で、地域ごとに選出された約100人が集結し最終議論を行う。
市は「教師や保護者、また地域ではなく子どもたちがいじめについて主体的に考えることに意味がある。まとめられた課題などを各校の状況に落とし込み、どう生かしていくかが重要ではないか」と話す。
次回の「方面別横浜子ども会議」は、栄区のほか港南区、磯子区、金沢区、戸塚区が集まり7月18日(木)に戸塚区で行われる。
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