感染性胃腸炎 栄区でも増加傾向 横浜市内は警報レベルに
11月中旬から急増している感染性胃腸炎。横浜市内では第50週(12月9日〜15日)に患者報告数が警報レベル数値(定点あたり20人)を超えた。栄区は警報レベルに達してはいないものの、2週続けて15人を超えており、予断を許さない。横浜市衛生研究所では注意を呼び掛けている。
市衛生研究所の公表データによると、第50週現在、定点あたりの患者報告数が警報レベルを超えているのは市内18区中、12区。
栄区内に4カ所ある定点あたりの患者報告数は11月18日〜24日の第47週には3人だったが、翌48週には4倍に迫る11・5人に増加。49週には16人とさらに増えた。50週には微減したものの、昨年の流行時も微減後に再び急増しており、引き続き注意が必要だ。市衛生研究所でも「昨年と比べると流行の動きが遅い。今後も報告数が上がる可能性がある」としている。
ノロウイルスなどが原因とされる感染性胃腸炎は、下痢や腹痛、吐き気、嘔吐などの症状があり、冬期に流行する疾患。通常は症状が1〜2日続いて回復するが、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者では重症化することもある。
同研究所によると、最も有効な感染予防策は手洗い。ノロウイルスは85℃、1分以上の加熱で感染力が失われるため、食品の十分な加熱も有効という。また、便や吐物を処理する際には、十分に換気の上、使い捨てマスクと手袋を使用して塩素系漂白剤で簡単に作ることができる「次亜塩素酸ナトリウム」での消毒を行うことを呼び掛けている。
年末年始等の救急医療
■救急医療情報相談ダイヤル【電話】#7499(携帯電話、PHS、プッシュ回線)
■栄区休日急患診療所(公田町635/内科・小児科)12月29日(日)〜1月3日(金)午前10〜午後4時【電話】045・893・2999
■夜間急病センター(中区桜木町1の1/内科・小児科・耳鼻咽喉科・眼科)午後8時〜午前0時【電話】045・212・3535
※保険証と現金持参で受診
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