公示地価 栄区 一部下落も上昇地増 住宅地、商業地はプラスに
国土交通省が3月18日に発表した2014年1月1日現在の公示地価をもとに、横浜市が同市分の取りまとめを公表した。栄区では住宅地の一部で下落したところがあったものの、全体で上昇に転じた。商業地は上昇、工業地が横ばいだった。
公示地価は1970年から行われており、地域の標準的な画地を選定し、不動産鑑定士が鑑定評価、その結果を土地鑑定委員会が審査して1月1日時点での価格を決定している。公示価格は一般の土地取引価格や固定資産税の目安になるほか、公共用地の買収価格を算定する場合などの基準となる。
栄区の調査地点は、住宅地17地点、商業地2地点、工業地1地点。
市内住宅地の変動率は、全18区で上昇。前年まで下落していた栄区を含む6区で上昇に転じた。市内平均はプラス1・7%だったが、栄区はプラス0・6%に止まった。前年はマイナス1%だったのに対し、1・6ポイント増の上昇に転じた。
地点別にみると、港南台駅から4・1Km付近の庄戸でマイナス0・9%、同3・8Km付近の桂台南で同0・7%、同2・8Kmの上之町で同0・8%と下落した。一方、本郷台駅から430m付近の小菅ケ谷1丁目と同800m付近の小菅ケ谷3丁目でプラス2・4%と区内で最も上昇した。同600m付近の本郷台2丁目がプラス1・8%と続いた。
商業地の変動率は市内平均プラス2・4%だった。栄区は前年(マイナス0・3%)まで下落が続いていたが、プラス0・2%と変動率が上昇に転じた。全18区中、瀬谷区と並んで最下位だった。
工業地の価格は前年と同じく横ばい。変動率市内平均はプラス1・8%だった。
栄区の住宅地で1平方メートルあたりの平均価格が高かったのは小菅ケ谷1丁目付近の25万7000円、笠間2丁目付近の23万2000円、本郷台2丁目付近の22万2000円だった。商業地は桂町付近で23万4000円。工業地は金井町付近で10万5000円。
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