社会参加章を受章した「湘南ハイツみどり会」の会長を務めている 横瀬 孝子さん 公田町在住 69歳
笑顔の裏には会長の覚悟
○…湘南ハイツ自治会のシニアクラブとして1981年に誕生した「湘南ハイツみどり会」。同会で初めての女性会長として、約150人の会員をまとめている。同会は長年の活動が評価され、社会参加章を受章した。「楽しくやっていたことが受章につながったのでは。会員みんなのおかげ。感謝しかない」とにこやかに話す。
○…入会のきっかけは、以前の会長から誘われたこと。60歳を契機に入会を決めた。副会長などを務めた後、3年ほど前から会長に就任。会員からの「楽しかったよ」「良かったよ」といった声を楽しみに、幅広い活動を展開してきた。思い出の1つが、会長になってから発案したそば打ち。友人から聞いて自分たちでもできるかもと思って取り組んだが、実際にそばが完成すると「うどんみたいなそばだった」と苦笑する。それでもみんなでおいしいと言って食べたことは、今となっては良い思い出。現在では「ここでしかそばは食べない」というほど自慢のそばができるようになり、会員からも人気の活動となっている。
○…「自由に塗って作品になる所が楽しい」。趣味として20年以上、漆塗りを楽しんでいる。さまざまなものに漆を塗って作品に仕上げるもので、愛用する名刺入れにも漆が塗られている。また、家庭菜園にも熱心に取り組み、自分の手で育てた大根やサトイモなどを料理して味わう。「ものができることが好きなのかな。失敗も多いけど、まあいいかという気持ち」。みどり会での活動もあわせ、忙しい毎日を送っている。
○…みんなで楽しむことを意識する一方で、会長としての覚悟も忘れてはいない。「何かあった時は、私の責任」と真剣な表情を見せ、時には会長として言うべきことはしっかりと言う。「会を引っ張っていくには体力と知力、エネルギーが必要」。会員の笑顔を大切にして、これからもその輪を広げていこうという決意が見てとれた。