市立豊田小学校(瀬尾芳保校長)で11月15日、同校地域防災拠点と同校の地域合同防災総合訓練が実施された。
これは、地域全体で防災意識の高揚や児童の安全確保を図ることを目的に、地域と学校が合同で行っている防災訓練。今年で9年目を迎え、同校の恒例行事となっている。当日は、同校の児童や教職員、PTAのほか長沼町内会や貝殻坂ハイツ自治会、コープ野村自治会、消防団、家庭防災員といった地域住民たち800人以上が集まった。
地域住民が児童を指導
会場では、午前8時55分に地震が発生したと想定。サイレンを鳴らして、避難訓練を開始した。避難後は、栄消防署の消防隊員によるロープによる救助訓練を見学。学校の屋上からロープで滑っておりる姿に、子どもたちからは大きな歓声が上がった。
その後は、学年やグループに分かれて訓練を実施。3・4年生は煙体験、5・6年生は水の入った練習用消火器での消火訓練や毛布による応急担架訓練、段ボールを使用した避難所の仕切り板設置といった訓練を体験した。児童たちは多くの保護者が見守る中、消防団や町内会の人々の指示に従って災害時にどうすればいいかを学んだ。5・6年生は最後に炊き出しで用意された豚汁を味わい、訓練を終えた。
同校では学校単体でも避難訓練などを実施しているが、瀬尾校長は「子どもたちの防災意識の向上だけでなく、保護者が参観がてら、地域で行われている訓練について知ることもできる」と合同訓練の意義を語る。
同校地域防災拠点の拠点長を務める毛利勝男さん=人物風土記で紹介=は「学校の先生たちが協力的だからこそできること。今後も続けていくことが大切」と話していた。
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