栄区では区の中心である本郷台駅周辺地区の活性化に向けて、まちづくり構想の策定を進めている。11月21日には若者の意見を取り入れるために、大学生などを対象としたまちづくりワークショップを区役所で開催した。
区は今年7月から自治会町内会や商店会、学識経験者などが参加してまちづくりについて話し合う「本郷台駅周辺地区まちづくり懇談会」を設立。現在までに2度の懇談会を行って、栄区や本郷台駅周辺地区の現状を知り、まちづくり構想策定に向けた意見交換を行ってきた。
今回のワークショップはこのまちづくり構想を策定する一環として、これから作る素案に若者の意見も取り入れるために実施された。当日は区内在住や近隣の学校に通う高校生や大学生など9人と、同懇談会にも参加している鎌倉女子大学の松橋圭子准教授が参加。区役所職員から本郷台駅や周辺地区の状況について、地図や写真などを見ながら説明を受けた後、意見交換を行った。
人々が来たいと思う場所に
参加者たちは2つのグループに分かれて、それぞれが理想と考える駅前について意見を出し合った。上がった意見の中から、グループごとに1位から5位を決めて発表。1位の意見では飲食店や買い物のできる施設の充実、区外の人が本郷台に来たいと思うきっかけとなるシンボルやオブジェなどを作るという2つが上がった。
その他には、子どもから高齢者まで集える公園や学生のための無料で使える学習スペース、きれいなトイレの設置といった意見も。また女性からは「夜になると駅前は暗く、帰る時に不安」といった声もあり、安全のために街灯や照明をつけてほしいという提案もあり、多様な視点から理想の駅前について考えた。
本郷台在住の新井薫さん(23)は「区役所の人もいる前で意見を言えて良かった」とコメント。ただ一人の高校生として参加した加藤龍之介君(18)は「駅前には大きな公園があると良い。最近はインドア派の子も多く、健康にもつながるのでは」と話していた。
区では今後も同様のワークショップを何度か開催予定。ここで出た意見も踏まえて、12月にはまちづくり構想の素案を策定する計画となっている。
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