横浜栄共済病院(細川治院長)では、耐震化や療養環境の改善などを目的に病棟等の建て替えを行う。すでに現在使用していない建物の解体工事を開始しており、最終的には2019年2月に全ての工事が完了する予定だ。
今回の計画では現在ある管理・病棟(C棟)と外来・手術棟は残し、新A棟と新B棟を建設。老朽化した旧耐震基準の建物を建て替えることで耐震化を図ると共に、現在複数の棟に点在している部門を新A棟と新B棟に集約することで、部門間の連携強化をめざす。まずは新B棟、その後に新A棟と順次建て替えていくことで、工事中も医療機能は継続させる。
新築する棟内には新たに放射線治療装置(リニアック)を設置し、化学療法とあわせて総合的ながん治療に取り組む。また、診療・分娩を停止している産科を再開。栄区で出産できる体制を整える。さらに救急病床も新設して体制を強化。住民のニーズに応える高度医療を提供する。
新たな病棟を建設することで療養環境の改善も図る。院内の一般病床430床のうち、個室を39室から123室に増加。個室希望者が入りやすい体制を整え、多床室はゆとりのある4床室にしてより快適な療養環境を整える。さらに、診療室の増室や採血などの検査ブースの拡大等も実施。外来診療も充実させる。
シャトルバスが運行
工事に伴って駐車場の乗り入れ台数が半分ほどに制限され、同院では公共交通機関での来院を呼びかけている。3月2日からは本郷台駅と同院を結ぶシャトルバスを運行開始。午前7時台から午後3時台まで約20分〜30分おきに運行し、無料で利用することができる。
同院では今回の新棟建設に際して「地域医療のステージを変える」という目標を掲げる。地域の開業医や介護施設などとも連携を深め、栄区の医療を支えていく。細川院長は「高齢化が進む栄区は、健康長寿のまち。健康寿命をより高めていく助けができれば」と話している。
栄区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|