4月25日にネパールで発生した大震災から1カ月が経過。栄区内に事務所を構えるフェアトレード団体「ネパリ・バザーロ」や横浜本郷ロータリークラブが支援金を募るなど、区内でも支援活動が続いている。
小菅ケ谷の「ネパリ・バザーロ」(土屋春代代表)は23年間ネパールとのフェアトレードを行っており、東日本大震災以降は東北での被災地支援なども実施している。土屋代表らがネパールの震災を知ったのは、翌日の26日にイベントを控えて福島へ向かう道中だった。
友人からの連絡で震災を知ると、その場にいたスタッフはすぐに現地で働く人々の安否確認を開始。通信状況が悪い中、電話などで状況把握に努めた。幸い関係者で亡くなった人はいなかったが、同団体が販売するコーヒー豆を生産しているシリンゲ村がある地区では、336世帯中の10世帯以外は全壊ないし半壊する大きな被害を受けた。
「まずは元気づけたかった」と、土屋代表らは5月6日にネパールに飛んだ。現地で5日間過ごし、情報収集を行うとともに現地の人々を励ました。土屋代表は「私たちがついているよと知らせることが大切」と話し、現地では「普段は気丈な女性でも、私を見ると泣いて抱き合った人もいた」。被害には貧富の差が表れ、地方の貧しい人々が住む住宅の多くは崩れ、都市部より地方の被害が大きくなっているという。
同団体では現在、運営するあーすぷらざ内のショップ「ベルダ」に募金箱を設置しているほか、通信販売ホームページ(【URL】http://verda.bz)でも支援金を受付中。土屋代表らは来月にも現地へ行く予定で「今後は住宅再建などに必要な資金協力や仕事を作ることなど、タイムリーな支援をしていきたい」と話している。
ロータリーも支援
また横浜本郷ロータリークラブ(古本透会長)は、今回の震災後に20万円の支援金を現地へ送った。同クラブでは数年前からネパールの小学校を支援しており、5月12日の例会では以前からクラブと親交のあったネパール出身のバスネット・エソダさんから現地の状況などの報告を受けた。
古本会長は「東北の震災の時はこちらが支援してもらった。次はこちらができることをしたい」と話し、今後も現地へテントを送るために募金を集める予定だ。募金方法などの詳細は同クラブ事務局【電話】045・892・4211。
栄区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|