長尾台町内会館とその周辺で7月11日、栄区水害対策訓練が実施された。
これは地域や区役所、関係機関の連携体制と災害時の対応力を高めることを目的に、昨年から行われている訓練。台風シーズンを前に河川の氾濫や低地における浸水、崖崩れなどを理由とした避難勧告が発令された時の避難所開設や運営について取り組み、地域住民や警察、消防、区役所、土木事務所の関係者など約80人が参加した。
訓練では前日より降り続いた雨によって一部で冠水が起こり、柏尾川の水位が避難判断水位を超え、さらに増水することが予想される状況を想定した。区から避難勧告が出た後、連絡を受けた同町内会の石井繁晴会長が町内会館を開錠し、到着した区役所職員が避難所として受け入れ準備を実施。避難してきた地域住民を誘導し、集計・報告するまでの動きを確認した。
訓練後には神奈川県警本部の職員が災害時に身の回りに潜む危険について解説。「側溝やマンホールは平常時だと目視できるが、冠水すると目では分からないから注意してください」と注意を促していた。
今回対象となった長尾台町内会周辺は、2004年に台風の影響で柏尾川が氾濫して床上浸水などの被害が出た地域。石井会長は「災害はいつ起こるか分からない。危ないと思ったら、まずはこの町内会館へ集まって」と住民に呼びかけ、「今回は普段は(訓練などに)参加しない人も参加してくれ、初動の動きを確認できたのは収穫」と話した。
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