ピアノ弾き語りコンサートを行った 大和田 広美さん 飯島町在住
音楽通して気持ちを共有
○…本郷台キリスト教会に所属し、ゴスペルシンガーソングライターとしてオリジナル楽曲も制作。栄区内の小学校や各種施設から、全国各地の教会などで演奏や講演を行ってきた。現在は野七里にある「のあインターナショナルスクール」で子どもたちに音楽を教える傍ら、各地での演奏活動にも励む。
○…福島県いわき市生まれ。1歳9カ月の時にはしかによって失明し、小学校から高校まで盲学校で学び、大学進学を機に栄区へ移り住んだ。音楽を始めたのは4歳の時で、きっかけは姉がピアノを習い始めたこと。「ピアノ教室に通う姉についていったら私もやりたいという気持ちになってしまい、親に頼み込みました」と明かす。中学までは教室で習い、その後も独学で学んで現在まで音楽を続けてきた。地域での活動は教会の活動の一環で始めたが、現在では小学校における人権教育での講演をはじめケアプラザのイベントでの演奏など、活動の幅は広がっている。
○…野球観戦が好きで、中学時代の友人の影響で広島東洋カープのファン。5年ほど前に横浜スタジアムでのカープ戦を観戦してからは、会場の空気感に魅了されて毎年スタジアムへ足を運んでいる。かつて広島県内でコンサートを行った時には、試合のチャンス時に流れる球団のチャンステーマを演奏し「観客との距離も縮まって、楽しい思い出です」とにっこり。「新人選手もチェックしています」と、今年もプロ野球の開幕を心待ちにしている。
○…気持ちや思いを他の人と共有できるところが音楽の魅力で「気持ちをうまく表現できない時に私の歌を聴いてすっきりしたり、共感して『これが言いたかったんだ』と思ってくれたらうれしい」。3月には栄公会堂で開かれる「さかえegaoフェスティバル」にも出演予定。多くの人に気持ちを届けるため、さまざまな場所で歌声と演奏を響かせる。