鍛冶ケ谷の本郷ふじやま公園に6月24日、石井造園株式会社から水琴窟(※)が寄贈された。
これは笠間に事務所を構える同社が、創立50周年を迎えたことを記念した企画の一環。同公園は施設やイベントなどを通じて日本の歴史や文化を伝えていることに加え、静かな環境があることから水琴窟を設置するのにふさわしいと考えられて1週間ほど前から設置工事が進められてきた。
同社の石井昭彦会長は「地域の皆さんに支えられて50周年を迎えられた。その恩返しではないが造園技術を後世に伝え、たまに聞こえる音で風情を感じて喜んでもらえたら」と寄贈の思いを語る。
区内の公園では初
横浜市内では久良岐公園(港南区)などにも設置されているが、栄区内の公園では今回が初の設置となった。同公園には江戸時代末期に建てられた市指定有形文化財の古民家も残されており、あわせて日本の文化に触れることができる。
当日は同公園や同社の関係者、市環境創造局南部公園緑地事務所の職員が集まって設備の検査などを実施。水を流して響く音を確かめた。本郷ふじやま公園運営委員会の保坂順彌会長は「立派なものを寄贈していただいてとても感謝している。公園のシンボルでもある古民家とあわせて、しっかりと管理していきたい」と話している。
古民家に隣接する日本庭園内に設置された水琴窟はすでに一般にも開放されており、誰でも近くで音を聞くことができる。
開園時間は午前9時から午後5時まで。問い合わせは本郷ふじやま公園運営委員会【電話】045・896・0590。
※水琴窟とは地中に伏せて埋められた瓶の中に落ちる水滴の音を反響させる日本庭園装置の一つ。
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