公田サッカースポーツ少年団(公田SC/冨田兄一郎代表)は1月28日、桂台小学校校庭で「手話deサッカー」と題したイベントを開催した。聴覚障害者を対象とするサッカー「デフサッカー」男子日本代表コーチの植松隼人さんらが、手話とサッカーを通じてチームの子どもたちと触れ合った。
同チームは日本サッカー協会(JFA)が「誰もが、いつでも、どこでも、安心してサッカーを楽しめるように!」と推奨するグラスルーツ活動に賛同し、昨年に区内で唯一のパートナーとして登録。その中には障害者サッカーへの取組も含まれており、このイベントもその一環にあたる。
冨田代表は以前から障害者サッカーを知る場を設けたいと考えていた中で、昨年にJFAの事業で植松さんと知り合ったことからイベントの講師を依頼。子どもたちのコミュニケーション能力の向上や障害への理解を目的に、同チームの小学4、5、6年生の子どもたちへ向けて初めての実施に至った。
当日は植松さんとデフサッカー日本代表候補の原口凌輔選手が参加したほか、横浜市体育協会のスタッフも準備体操や手話通訳で協力。子どもたちはまず、口の動きやジェスチャーなどで言葉を伝えるゲームで耳が聞こえない状況でのコミュニケーションを体験。その後、色や数字を表す手話で指定されたコーンの間にパスを通したり、手話で示された人数でゴールを目指すゲームなど、手話を交えてのプレーに取り組んだ。
植松さんは「(相手に関わらず)どうやってコミュニケーションをとったら相手がうれしいのか考えて。それはチームワークの向上にもつながるはず」と呼びかけ、参加した五味晃寛君(6年)は「コミュニケーションを取ることの大切さを感じた」とコメント。杉谷和寛君(5年)は「もう少し手話を勉強してみたい」と話した。
冨田代表は「子どもたちにはいろいろな角度から経験を積んでもらい、コミュニケーションの取り方を考えてほしい」と話し、今後もさまざまなイベントを企画していくという。
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