昨年横浜で行われたAPEC首脳会議期間中に区内の子どもたちがペルー大統領にメッセージを送ったことを受け、12月17日にペルーのファン・カルロス・カプニャイ・チャベス駐日大使が、並木第一小学校(上條雅子校長)を訪れた。
金沢区では多文化共生を推進する目的で、昨年のAPEC横浜開催を機に「ペルー大統領へメッセージを送ろう」という事業を行った。メッセージや絵を作成したのは、区内および磯子区の小中学校に通うペルー国籍の児童生徒45人。各自が横浜や学校のことなど思い思いに描き、ペルーのガルシア大統領に送った。また、「アートで国際交流」という企画も実施。区内の小中学生が描いた日本を紹介する絵をペルーの人に見てもらうとともに、ペルーの子どもが描いた絵を区内数ヵ所で展示した。大統領は子どもたちのメッセージと絵に感動し、今回、駐日大使の訪問が実現したという。
交流会には同小学校の児童約340人のほか、金沢小学校、富岡東中学校、並木中央小学校からもペルー国籍の12人が参加。駐日大使は「みなさんが描いた絵が日本とペルーの架け橋になるといい。今日はとても感動した」と話した。
金沢区には2605人の外国人登録があり、そのうち384人がペルー国籍を保持している(2010年11月末現在)。小学生は27人、中学生は10人いるが、同小学校には区内で一番多い10人の児童が通っている。また、ブラジル、ベトナム、フィリピン、ジャマイカの児童もおり、国際色豊かな特色を持つ。上條校長は「見た目や国籍が違う児童と学校生活をおくることは、他者との違いを認め合うきっかけになる。その中から、”感じる心”は一緒だという気持ちが生まれるはず」と話している。
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