漫画「タイガーマスク」の主人公・伊達直人を名乗り、児童福祉施設などに寄付をする通称”タイガーマスク運動”が全国的なひろがりを見せる中、区内の児童養護施設・横浜市三春学園(富岡東)にも計7件の現金や文房具などの寄付があった(1月17日現在)。
三春学園に最初の寄付があったのは、1月12日のこと。70代の匿名を希望する男性が直接施設を訪れ「考えるところがあってお持ちした」と現金20万円を手渡した。手紙には「子ども達のために御用立て下さい」と記されてあった。園長の大草典幸さん(59)は「職員で相談し、子どもたちのためになるようなことに使い、ご本人にも報告したい」としている。
翌13日には小包で、スケッチブック10冊、書き方鉛筆4ダース、12色の色鉛筆10セットが届いた。差出人欄には「伊達直人」と書かれており、こちらの手紙には「テレビでタイガーマスク運動を見て感動しました。是非使ってください。タイガーマスク運動の一人から」と記載されていた。
その後も14日に1件、15日に3件、16日に1件と寄付が相次いだ。内容はレターセットや絵の具セットなどの文房具や米100kg、ダンボール1箱分のボードゲームとお菓子詰め合わせなど。「伊達直人」名義のほか、実名・匿名での寄付もあった。大草園長は「一般の方にも児童養護施設に興味を持っていただけるのは非常にありがたいこと」と話している。
一方で、同園には”タイガー運動”が起こる前から、地域の応援グループや企業の様々な寄付や援助を得ているという。内容はディズニーランドの入場券や野球・サッカー観戦への招待、カレンダーの寄贈、勉強を教えるボランティアなど「あげていくとキリがない」とのこと。在籍数は1月1日現在で小学生から高校生までの63人(幼稚園児から在籍可能)。「家庭を知らない子どもが多いので、こうした寄贈は子どもたちの励みになるだろう」と話した。
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