山岡さん（左）と副施設長の金井さん（右）
働きやすい職場環境づくりを積極的に進めている事業所を表彰・認定する「よこはまグッドバランス賞」で、金沢区内から介護老人福祉施設「わかたけ富岡」が認定事業所に選ばれた。
同賞は２００７年度から実施され、ワーク・ライフ･バランスの推進、子育て支援、性別にとらわれない能力活用などを進めている事業所を横浜市が表彰・認定している。これまでのべ49事業所、区内からは表彰事業所に(有)デコデコ（07年度）、医療社団法人景翠会金沢病院（09年度）、認定事業所に社会福祉法人黎明会（08年度）、トヨタメトロジック（株）（09年度）が選ばれている。今年度に表彰・認定された事業所は23。
従業員１０９人中ほとんどが女性の「わかたけ富岡」は、開所から出産しても働き続けられる職場を目指してきた。育児休暇取得率１００％、職場復帰できなかった職員１人、有休取得率80〜90％という数字からも、そのことが伺える。
「ごく自然にそうなった」というのは、施設長の山岡悦子さん。制度としては、時短やフレックスなど、特に目新しいものはない。ただ、管理職に子育てを経験した20〜30代の女性が多いことで、相談しやすい環境が整った。「一人ひとりと、どういう形態なら勤務を続けていけるのか、話し合います。能力のある女性が出産を理由に仕事を辞めなきゃいけないのは、もったいないですから」。
月に１回、良い仕事をした職員を付せんに書いて貼り出す「グッジョブカード制度」は、お互いの仕事を認め合い、相互理解を深めることに役立っているとか。日ごろから職員同士のコミュニケーションを密にすることで、「お互いさま」精神が浸透。仕事と家庭の両立をサポートする風土が育ってきたという。
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