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歩いて気づく「バリア」 基本構想策定に向け、街を点検

社会

公開:2011年6月16日

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数cmの隙間に車イスの車輪がはまることも
数cmの隙間に車イスの車輪がはまることも

 まちのバリアフリー状況を実際に歩いて点検するワークショップが6月3日、金沢文庫駅と金沢八景駅を中心とした地区で行われた。点検箇所は来年度に策定を目指すバリアフリー基本構想に生かされる。

 横浜市は高齢者や障害を持つ人を含めた誰もが「バリア(障壁)」を感じることのない街づくりを目指し、各区1地区のバリアフリー基本構想策定を目的に、事業を進めている。金沢区内では、行政・医療・商業などの施設が集積している金沢文庫駅と金沢八景駅の周辺が対象地区となった。

 ワークショップには道路局や区役所の職員のほか、視覚、聴覚、肢体に障害を持つ人たち合わせて約100人が参加。4つのコースを設定し、駅などの交通施設で予想される一連の行動や、生活関連施設を結ぶ経路を支障なく移動できるかどうかをチェックした。

 参加者からは「車イスでは駅の券売機の数字パネルに手が届かない」「数ミリの段差はかえってつまずきやすい」など障害を持つ当事者ならではの指摘が続出。各コースとも40〜50ヵ所の課題があげられた。また、自転車の違法駐輪で道幅が狭くなっていたり、点字ブロックがふさがれたりといったマナーを指摘する声も多く聞かれた。

 区政推進課の職員は、「当事者の生の声を聞くことで、バリアフリーが他人事ではなく、みんなにとっての課題だと気づけたことが大きな収穫。問題はたくさんあるが、すべてが設備を直せば解決するものではない。道や施設などハードも大事だが、一人ひとりのマナーで解決できるバリアもある」と話した。

 今回の点検であげられた課題は、4月に募集したバリアフリーに関する意見とあわせて精査・整理し、今年の秋にバリアフリー検討協議会で話し合われる。その後、事業者との調整を経て、バリアフリー基本構想原案を策定。来年度には国に提出する予定だ。
 

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