地域作業所に新たな仕事を 土木事務所が公園清掃を委託
地域作業所は、障害を持つ人の働く場として市内に約200ヵ所ある。主な作業内容は、パンの製造・販売や小物製作などの自主事業とポスティングなどの外部受注業務。だが、外部受注は減少傾向にあり、良質で安定的な仕事が少ないという課題を抱えている。
そこで金沢土木事務所は、昨年度から愛護会のない一部の公園清掃を地域作業所に委託。同じ予算内で月1回から4回の清掃が行えるようになった。こまめにゴミを回収できることから、新たなポイ捨て防止に繋がっているほか、不法投棄物や放置自転車が発見しやすいという利点もあると同所職員は話す。
地域作業所にとってもメリットは大きい。昨年10月から、富岡八幡公園の一部を週1回清掃しているすぺーす海の施設長の椎名靖さん(41)は、「仕事として毎週ちゃんとあるので、利用者は責任感を持って積極的に清掃している」と話す。また、住民から「頑張ってください」という声をかけられることもあり、地域への貢献や利用者の目的意識の向上なども期待できるという。毎回の清掃で、すぺーす海が集めるゴミは平均4〜5袋。だが落ち葉の多い季節は60袋を集めたことも。「目で成果が見えるので、達成感も持てる」と話す。
こうした利点から、昨年度はシーサイド、聖星学園、航、なぎさ21の4事業所だった委託先は、すぺーす海、ポルト能見台、金沢若草園を加え7作業所に増えた。 金沢土木事務所は、清掃に使ってもらおうと、所内で家庭にあるレジ袋を集め提供。同所全体で応援していくとしている。
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