横浜南部市場まつり2011(主催・南部市場自治会)が10月23日(日)に開催される。今回は東日本大震災の復興支援がテーマ。東北から避難している中高生が参加するほか、市場・企業が直接物販に訪れるなど、被災地の人々が一緒にまつりを盛り上げる。
中高生故郷にエール
今回のまつりでは、被災地から転入学してきた中高生の交流会「SDC♡(ハート)―願いを叶える会」と連携。子どもたちにまつりに参加してもらうことで、被災者相互の交流の場にする。同会は、福島県双葉町出身の折原正秀代表(23)が中心になって湘南地区で活動。今回、同まつりが復興支援を掲げて開催するに当たり、25人の生徒・保護者と参加することを決めた。「子どもたち自身がふるさとの復興に協力できるようにしたい。その点ではこのまつりは私たちにぴったり」金井加代子副代表(52)。当日は、メンバーの高校生らがフルート演奏や飲食物提供などを行う。
被災地から県内に避難してきた幼稚園から高校生の子どもは、県が把握しているだけで882人(9月1日現在)。まつりの運営を行う南部市場共栄会の大川貴志さん(33)「避難してきた子どもは、不利な状況に置かれているんです」と話す。土地勘がなく受験に不安を抱えていたり、放射能のことで言われのない非難を受ける生徒も。大川さんは、「一緒にまつりを創り上げることで、彼らが前に進めるようになれば」と意気込む。
「自信取り戻して」
さらに今回は、被災地の企業らが加工品などを直接販売する。原料高騰や風評被害の影響で、自社商品が売れるか不安を感じている企業も少なくないという。「消費地であるこの横浜で、大勢の人が買いにきてくれるのを実際に感じて、自信を取り戻してほしい」と同共栄会の柴岡義幸専務理事(50)。市場で販売することで、仲卸や小売業者らとの継続的な取引につなげるのも狙いだ。
共栄会は、これまでも直接現地の市場に物資を運ぶなど継続的に支援を実施してきた。さらなる支援につなげるため、来場を呼びかけている。
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