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麻しん風しん予防ワクチン 2回目接種率が低迷 横浜市は啓発に躍起

公開:2012年1月19日

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 法律改正により2回受けなければならなくなった「麻しん風しん予防ワクチン」の横浜市内における接種率が低迷している。昨年度は一部対象者が政令指定都市中、ワーストを記録。担当者も啓発に躍起になっている。

 感染力が強い「麻しん」(はしか)や「風しん」の予防に有効とされるワクチンの接種については従来、「乳・幼児期に1回のみ」とされてきた。しかし近年、10〜20代の若い世代間で麻しんが流行し、大学や高校の休校が相次いだことで、国が予防接種法を一部改正。2006年4月からは「2回接種」が基本方針となり、現在では生後12ヵ月から24ヵ月以内(1期)に1回目の接種を行った後、その子が5〜7歳未満で、小学校入学1年前の4月1日から3月31日までの期間(2期)に、2回目のワクチン接種を無料で受けられるような制度になっている。

 一方、2008年4月から5年間に限り、中学1年生と高校3年生も2回目の定期接種を受けられる経過措置が採られており、現在はその4年目。今年度内に13歳または18歳になる人は、それぞれ「3期」「4期」の対象者として、3月31日までの期間、市内の協力医療機関でワクチン接種を無料で受ける事ができる(概要は上表参照)。

個別通知も効果薄

 横浜市では、この2回目の接種率を高めようと、年度ごとに該当する全ての市民に対して郵送による個別通知を行うなどPR活動を展開してきた。だが昨年度、全国19の政令指定都市の中で「4期」(高校3年生相当)の接種率が、国が目標に掲げる「95%」はおろか、トップの新潟市(89%)にも遠く及ばない「58・7%」で最下位となるなど、全体的に低迷している。 

 広報を担当する健康福祉局健康安全課では「部活や塾通い等で忙しい都市部の子ども達の接種率は、総じて伸び悩んでいる」と分析。さらに「4期の対象者は1回目の接種から15年以上が経過しており、自分が2回目の無料接種対象者である事を忘れていたりするケースも多い」と話す。そこで同課では、今年度から新たに「予備校」「市営地下鉄ホーム」といった、多くの高校3年生の目に留まる場所を中心に啓発ポスターを掲出するなど、全国ワーストからの脱却に向け、様々な手段を講じている。
 

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