2011年度に金沢区内で出た燃やすごみの総量は3万2727tで、前年度より389t増加した。区民一人あたりに換算しても1日430gで前年比プラス7gと微増。ごみ削減を目指す「G30プラン」が開始した04年度から減り続けていた総量は、初めて増加に転じた。横浜市全体でも同様の傾向となった。
区内のゴミ処理業務を行う資源循環局金沢事務所の柴原茂樹所長はこの増加の一因を「昨年9月の大型台風の影響」と見る。「9月までは前年を上回るペースで削減できていた。台風で損壊した家屋の部材、倒木などのごみが一気に増え、プラスになってしまった」と話す。「G30プラン」や10年度から開始した「3R夢プラン」で市民の分別の意識が高まり、地域も積極的に協力していることが削減につながっているとする一方で、従来の削減方法では限界に達しているのではという懸念も示した。
また、今年4・5月の燃やすごみの総量も、区内では対前年比4・6%増となった。「緑が多い金沢区は、新緑の季節に剪定のごみが増えるのが特徴。これ以降は減ってくるはず」という。
地域ぐるみで取り組み
こうした現状を受け、同事務所は6月の毎週月曜と火曜に、取り残される未分別ごみが特に多い主要駅周辺などで早朝啓発を実施した。ごみを出す人の分別状況を確認し、分別が不十分な場合にはその場で説明。生ごみの水切りの重要性などを訴えた。早朝啓発に参加した環境事業推進委員を18年間務める藤井京子さんは、「昔は集積場に3倍くらいのごみがあった。(啓発の)ききめは多少なりともあるので、定期的に実施できれば」と話した。
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