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必死の蘇生処置 命つなぐ 人命救助の2人に感謝状

社会

公開:2012年7月26日

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贈呈を喜ぶ山本さん(右)と牧島署長
贈呈を喜ぶ山本さん(右)と牧島署長

 金沢消防署は7月18日、適切な応急処置で人命を救ったとして、会社員・山本繁幸さん(45)=横須賀市=と、横浜市立大4年・木澤莉香さん(22)=区内=に感謝状を贈呈した。

 事故があったのは6月3日午前10時ごろ。区民卓球大会開催中の金沢地区センター体育館(泥亀)で、競技中の男性が突然倒れ、一時心肺停止状態になった。

 「『倒れた』という声に振り返ると、男性は微動だにしない状態だった」と山本さん。脈はなく、呼吸もやがて消えていった。

 仕事の関係で「酸素欠乏危険作業主任者」の資格を持つ山本さん。記憶の片隅にあった16年前の資格講習のことが鮮烈に蘇った。「まずは気道確保」「声を出しながらやれ」「絶対にあきらめるな」―。当時の教官の言葉を反芻(はんすう)するように、胸骨圧迫と人工呼吸を繰り返した。だが、呼吸はなかなか戻らなかった。

 その時、木澤さんは自動車学校で受けたばかりの講習を思い出しながら、AED(自動体外式除細動器)の準備を進めていた。パッドを装着すると、「除細動が必要です」のメッセージが流れた。「離れてください」。ボタンを押し、最初の電気ショック。数秒後、手首を触ると、「トクン」という拍動が。やがて呼吸も戻ってきた。

 程なくして到着した救急隊によって病院に搬送された男性は、一命を取り留めた。現在は回復し、社会復帰しているという。

「また卓球で会いたい」

 「とにかく夢中でした。表彰には驚いています」と山本さん。「男性が元気になったら、また卓球で会いたいですね」と笑顔を見せた。医学部生という木澤さんも「処置はおぼつかなかったが、何とかなってよかった。自分がとっさに何ができるかを考えていきたい」と語った。

 人命救助による金沢署からの表彰はことし2例目。牧島敬行署長は、「一般の方がなかなかできることではない」と2人を称賛。「今回の経験をぜひ地域の人に話し、共有してください」と呼びかけた。 
 

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