防災ベストで身を守れ 「万一」に備え工夫随所に
「一番良いのはすぐに着られること。2秒もあればパッと着て避難できる」。防災ベスト考案者の山本節子さんは話す。東日本大震災を受けて作ったものだ。
深夜の避難に備えてパジャマの上にも羽織れるように制作。「防災リュックを用意してもいざ探すのは大変」と、とっさに着られるように大きめに作った。また建物の倒壊に備えて笛やライトをつけ、内側には名前や血液型を書き込んだ。ポケットも10個以上。「万一」に備えた工夫が随所に施されている。
「貴重品も入るし、歩く財産ね」というのは山本さんが所属する「お針子グループ」の鈴木とし子さん。グループはそれぞれが得意な分野を先生となって教え、小物や洋服を作って7年。今回は山本さんが防災ベストの「先生」になった。15人のメンバーがそれを元に手持ちの着物や端切れを使って制作。防炎加工のカーテンを使うなど、それぞれのアレンジも加わっている。
山本さんは今後、展示会などで防災ベストの作り方を広めていくという。
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