神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
金沢区・磯子区版 公開:2012年10月11日 エリアトップへ

区内送迎保育ステーション 開設半年で廃止へ 利用者低迷で事業見直し

公開:2012年10月11日

  • LINE
  • hatena
活用されなかった送迎バス
活用されなかった送迎バス

 横浜市が待機児童対策として昨年度から始めた市内5つの送迎保育ステーションのうち、今年4月に開設された金沢区の「スターチャイルド 金沢文庫ナーサリー」を含む2施設が廃止されることが決まった。駅から離れた定員割れ保育所の活用策としても期待されたが、利用者が伸び悩んでいることから、見直しを余儀なくされた形だ。

 送迎保育ステーション「スターチャイルド 金沢文庫ナーサリー」(谷津町)は今年4月、開設された。3〜5歳児を対象とし、保護者の代わりに指定保育園にバスで送り迎えするサービスを提供。「入所できる保育所が自宅から遠い」「就業時間と保育所の開所時間が合わない」などの事情を持つ保護者の利用を見込んでいた。

 だが、開所から半年たった現在でも、送迎利用者はゼロ。こうした現状を受け横浜市は、金沢文庫ナーサリーと同じく利用者がゼロの「スターチャイルド 川和ナーサリー」(都筑区)の2施設のステーション機能を今年度末で廃止することを決めた。

  市は昨年度、認可保育所を49園新たに整備したほか、横浜保育室やNPO等を活用した家庭的保育事業で待機児童対策を進めてきた。4月1日現在で区内の待機児童数は5人。市子ども青少年局保育運営課は、利用者低迷の理由を「こうした背景に加え、金沢区は保育所の3歳児の空きが少なく、使いたい人がいても使えない状態にある」と分析する。両施設の運営会社・みつばの西宮裕美子さんは「公共交通機関が発達した横浜には馴染まない制度なのでは」と指摘する。また保護者からは「1日200円(往復)の利用料金が負担」との声も上がったという。

 金沢文庫ナーサリーは、来年4月から現在の0〜2歳児の乳児保育所の機能を拡充し、0〜5歳児までの保育所として再出発をきる。約60平方メートル増床し、設備も一新するという。

 10月6日には、金沢文庫ナーサリーで保護者説明会を開催。参加した保護者からは「3歳になっても転園することなくここに通えるのは、逆によかった」など、方針転換を歓迎する声が多く聞かれたという。西宮さんは「保育士にとっても卒園まで間近で成長がみられるのは嬉しいこと。これからも地域に根ざした保育所を目指す」と話した。

 一方で、旭区(2カ所)と戸塚区の計3施設は現行のまま継続される。現在、施設利用者は3施設で計20人。市は利用状況を分析しつつ、地域特性に合った事業への転換を検討していく考えだ。
 

コメダ珈琲店 磯子駅前店

3月15日~19日限定チケットセール 通常4,300円が3,800円に

https://www.komeda.co.jp/shop/detail.html?id=1104

<PR>

金沢区・磯子区版のトップニュース最新6

避難所備蓄に不安も

災害時トイレ

避難所備蓄に不安も

携帯型、1日で尽きる恐れ

3月14日

鉄道模型や写真を公開

元プロ野球選手屋鋪要さん

鉄道模型や写真を公開

杉田劇場で19日まで

3月14日

動画で中学生へ防災啓発

金沢区

動画で中学生へ防災啓発

被災経験者の思い伝える

3月7日

子育て手続き スマホで

横浜市

子育て手続き スマホで

6月末、アプリ配信へ

3月7日

北欧での個展を報告

岡村在住画家・塚田さん

北欧での個展を報告

磯子・関森区長を表敬訪問

2月29日

居場所づくり支え10年

つながりステーション

居場所づくり支え10年

地域交流拠点と区で連携

2月29日

あっとほーむデスク

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

  • 2月22日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月14日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook