神奈川県自然環境保全センター(厚木市七沢)はこのほど、今春の県内のスギ花粉の飛散量について「過去15年の平均値を大きく上回り、昨春よりも大幅に増加する」との見通しを発表した。
同センターでは昨年11月、県内30カ所のスギ林で花粉を飛散させる雄花の着花量を調査。各林から40本のスギを抽出し、100点満点の採点方式で結果をまとめた。
調査結果によると40本の平均値は66・0。一昨年過去最高値を記録した75・3は下回ったものの、昨年の20・7と比べて大幅に増加しており、調査開始15年間の平均値43・0も大きく上回った。同センターによると今春数値は計測から過去5番目の高さ。
一般的に雄花の着花形成は前年の夏の気象条件との相関関係が強いとされており、高温少雨で日照時間が多いと花粉の形成が促されるという。
昨夏は平年に比べ、7月の平均気温が102%、降水量は84%、8月も平均気温が105%、降水量は36%と高温少雨の条件が揃ったことが影響したとみられる。
なお、南関東のスギ・ヒノキの花粉飛散は2月中旬ごろからと予測されている。
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