海苔漁が最盛期
海苔の収穫が最盛期を迎えている。金沢区では11月上旬から4月頃が最も漁が盛んになる。1年分の海苔が収穫されるこの時期、野島にある「忠彦丸」(黒川和彦代表)でも早朝から作業が進められていた。
収穫された海苔は、不純物を取り除いた後細かく刻み、乾燥して1枚が出来上がる。平均して1日1万5千枚ほどが生産されるという。11、12月に獲れる柔らかい一番摘みのものは「新海苔」として人気が高いが、最も味が良いといわれているのは1、2月に獲れる「寒海苔」。「水温が下がり、海苔の成長が良い季節なんです」と黒川代表は話す。
東京湾の栄養ある海水と自然海岸を持つ金沢の海は、上質な海苔が育つ環境が揃う。そのため明治10年頃から養殖が始まり、最盛期には金沢全域の海岸で行われていたといわれている。特徴は甘みと柔らかさ。「海苔をあぶって、ごはんと鰹節をのせ、醤油で食べるのが美味しいんだよ」と「漁師メシ」を教えてくれたのは黒川代表。今しか食べられない生海苔は佃煮や、甘酢とホタテの貝柱で酢の物に。朝獲れの生海苔は忠彦丸の直売所で手に入る。
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