朝比奈小学校の市民図書が1月26日、「30周年お祝いと感謝の会」を開いた。滝山宣子校長は式典で、「長い教員生活の中で市民図書がここまで活発な活動をしているのは初めて。子どもたちが自然に本に親しむ環境が整っている。感謝の気持ちでいっぱい」と祝辞を述べた。また、歴代の校長らも出席し、市民図書との取り組みや思い出などを話し、昔を懐かしんだ。
30年にわたり市民図書の代表を務めてきた石川裕子さんは、「みんなの力を合わせ、地道に手抜きなく歩いてきた30年」と振り返り、「私たちにとっても、かけがえのない生涯教育の場になっている」と挨拶した。
式典後は市民図書の世話人が手作りした軽食を囲み、懇親会を実施。出席者約40人は和やかな雰囲気の中、交流を深めた。
朝比奈小学校内にある市民図書は、土曜日と日曜日に開館している。現在、世話人は41人。蔵書の8000冊は、市の補助金で購入したり、地域住民からの寄贈で少しずつ増やしてきた。今年度の利用者数は2785人、利用冊数は3556冊だった。
世話人の活動は、市民図書の開館だけにとどまらない。月曜・金曜には学校図書館に常駐し、本の修理や図書館の整備、本の案内などを行う。また、読書頑張りカードの実施や段ボール劇団による個別支援学級との交流、「昔遊びの名人」としての授業参加、お話し会、古本市、記念講演会など、その活動は多岐にわたる。石川代表は「『うまくやる必要はない。感動を共にしなさい』と昔、校長先生に言われたことを守って、これからも活動していきたい」と抱負を話した。
|
<PR>
金沢区・磯子区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>