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乙舳町のつり船店 故 三國さんと交流20年 「釣りバカ」で撮影協力

社会

公開:2013年4月25日

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撮影に訪れた三國さん(右から2番目)と。後列中央が利夫さん=約20年前に撮影、太田屋提供
撮影に訪れた三國さん(右から2番目)と。後列中央が利夫さん=約20年前に撮影、太田屋提供

 4月14日、俳優・三國連太郎さん(享年90)が亡くなった。出演していた映画「釣りバカ日誌」シリーズ(全22作/松竹)では、区内乙舳町のつり船店「太田屋」が撮影に使用された。店主らも、三國さんの死を惜しんでいる。

 「撮影中、何があっても一つも文句を言わない人だった」と話すのは、同店の店主・太田利夫さん(69)。「釣りバカ」の撮影で毎年のように訪れた三國さんの姿を回想する。

 「映画の撮影に、船を使わせてほしい」。25年前、釣り客だった旧松竹大船撮影所(鎌倉市)のスタッフから依頼が舞い込んだ。「(スタッフは)常連さんだったからね。断るに断れなかった」と振り返る。それから、最終22作「釣りバカ日誌20ファイナル」(2009年)まで、毎年のように撮影が行われた。

 利夫さん自身も、船頭として映画撮影に協力。「スーさん」(三國さん)、「浜ちゃん」(西田敏行さん)を乗せ、野島沖を航行した。ときには、横須賀や千葉・富津方面まで船を走らせて撮影することもあった。

 三國さんらは、撮影の合間に店で休憩。利夫さんは、その際に見せた意外な一面に驚いたという。「おっかない人かと思っていたけど、優しい人。しゃべるのは西田さんばかりで、おとなしい印象だった」と話す。長男・一也さんの妻・香織さん(40)も、「当時嫁いだばかりの私にも、丁寧に話しかけてくれました。『魚を食べるのは大好きだけど、釣りはあんまりやらない』なんて笑っていた」と懐かしむ。

 酔いやすいため船に乗るのが苦手だった三國さん。シリーズ後期には、船のシーンを西田さんだけで撮影する場面もあったという。「70歳過ぎてから『釣りバカ』に出ていた。今思えば、辛いのを我慢して撮影していたのかも」と利夫さん。「役者として風格のあった人。亡くなったのは惜しい」と、三國さんを偲んだ。
 

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