金沢区シニアクラブ連合会(加納征四郎会長)は6月27日、創立50周年の記念式典を開催した。高齢化や孤独死が社会問題化する中で、健康づくりや地域交流の場づくりなど連合会の役割を再確認し、決意を新たにした。
記念式典は横浜テクノタワーホテル(福浦)で行われた。加納会長が「今後も老人福祉の向上と会員の健康づくりに務めていきます」と挨拶したほか、同連合会を支えた功労者26人と優良クラブ15団体への感謝状贈呈があった。また川町諏訪社連の木遣りや横浜並木男声合唱団が登場。会場を盛り上げた。
区内81の老人会で構成される同連合会は、横浜市老人クラブ連合会と同年の1963年9月に設立。健康の維持や文化の伝承、地域社会への貢献を理念としている。今年4月には「老人クラブ連合会」から名称を変更した。
同会を取り巻く環境は半世紀で激変した。顕著なのは高齢化。現在金沢区の65歳以上の人口は約4万9000人。結成当時の約4000人と比べ10倍以上に増えた。
高齢者人口が年々増加する一方、同連合会の加入者は減っている。会員は過去5年間で227人減。もっとも大きな理由は「各地区老人会の役員の担い手がいない」ことだと加納会長は分析する。また今後、さらに高齢化が進むなかで、「老人会を通した地域との関わり合いや健康づくりがより重要になる」と話す。
同連合会はこれまで、老人会の役員やリーダーを養成するための講習を開いてきた。さらに今年度から新たな試みとして、会員を2017年までに10%増やす「5カ年計画」を開始した。
活性化のために、特に75歳以下の会員の加入促進を目指している。定年退職をした直後の世代の要求を「培ってきた技能を生かすこと」だとし、パソコンを扱う仕事をしていた人には老人会で開くパソコン教室の講師になってもらうなど、能力が発揮できる企画をしていく。行政や自治会・町内会にも、会員増のための協力を求めていくという。
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