富岡八幡宮(富岡東)で7月7日、「祇園舟」の神事が行われ、祇園舟保存会(小山弘会長)の会員34人が参加した。
祇園舟は青茅(かりやす)で作った茅舟を沖に流す神事で800年以上の伝統があるとされる。1年間の罪穢(つみけが)れのお祓(はら)いや、五穀豊穣、海の豊漁に感謝する意味で、かつて漁師が中心となって行われていた。現在は職人や会社員など、広く地域住民が参加している。
この日、木造の「八幡丸」「弥栄丸」にそれぞれ乗船した保存会の会員らは、晴天のもと沖合まで漕ぎ出し、団子や御幣(ごへい)の供え物をした茅舟を流した。
放流後2槽の舟は、岸を目指して全速力で競漕。流した茅舟の罪穢れから、いち早く逃げることが目的だという。今年は八幡丸が先に岸に到着した。八幡丸の船頭を務めた野本敏明さんは「乗船している皆の息が合わないと、船はしっかり進まない。力を合わせた仲間たちと、今年も健康に過ごせれば、という思いを込めて参加した」と話した。
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