西大道で「寺子屋」開校 地域で子育て支援
西大道町内会館が8月7から3日間、即席の「寺子屋」に変身した。その名も「寺子屋塾 西大道」。23人の子どもが参加し猛暑の中、勉強に励んだ。先生役を務めたのは町内の元教諭や大学生のボランティア。勉強だけでなく、けん玉や将棋などの昔遊びや朝夷奈切通の散策もプログラムに取り入れた。参加した曽根彩夏ちゃん(大道小3年)は「知らない子とも仲良くなれた。楽しく勉強できた」と感想を話した。
寺子屋構想は、西大道町内会が昨年1年かけて策定した「中期5か年計画」から生まれた。町内会会長の佐波弘之さん(66)は、両親が共働きだったため夏休みに寂しい思いをした経験から、寺子屋を思いついたという。「今まで高齢者に対する事業が多かったが、今度は子どもが安心して学び、遊べる場を提供したかった」と話す。地域の人々と関わることで子どもたちの成長を促し、地域全体で子育てができる環境整備を目指す。
実施までの準備期間は短かったが終了後には早くも、「来年も続けて欲しい」「もっと早めに日程が分かれば、次はぜひ参加したい」など予想以上の反響があったという。
先生役として参加した大道小学校の富岡正雄校長は「イベントで地域と学校が連携することはよくあるが、学業では珍しい。今後も続けて欲しい」と期待を込める。佐波会長は「全部マニュアル化して体制を整え、来年も実施したい。他の地域にも広がっていけば」と話した。
なお、同事業は金沢区の「地域ネットワーク支援事業」として、補助金10万円が交付されている。
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